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そうして迎えたパリ二日目。 いつもはお寝坊さんなアタクシも、 流石に滅多に来れないトコロでは早起きサンなの♪ テキトーに朝食を済ませ、(いつもテキトーだけどさ。。。) 朝一番で向かったのは 「カタコンブ」。 ガイドブックには、10時から入場できると書いてあったから、 ま、10時過ぎくらいに着けば余裕で入れるでショ、と タカをくくって行ったのが間違いだったわ。。。 現地に到着したのが10時チョット過ぎ。 その時点でカタコンブの入り口はあり得ないほどの 長蛇の列。。。 カタコンブなんて、モノ好きな子しか来ない エグイ場所だと思っていたのに、 メジャーな観光スポットだったのネ… アタシが何よりも嫌いなのが 「行列とカズノコ」なのに、 泣く泣く行列に並ぶハメになってしまったワ。。。 オマケに9月のパリは肌寒いだけならまだ良かったが (一応、心配だったから薄手のシャツは何枚かは持ってきていたが 朝晩はとてもそれでは耐えられなかったわ…) 泣きっ面にハチ、雨がザーザーと降り出してしまったの。 いつもだったら、ここで諦めて (ってか、行列自体、する訳きゃないが) 戦線離脱するが、 ここは日本を代表してやってきた大和撫子、 諸外国のお歴々が雨の中、並んでいるのに、 ノコノコと負けッツラさらして帰れるもんですかッ!! 。。。えぇ、並んだわ、並びましたとも、 それも雨の中、2時間も。。。。 自分の順番になってわかったんだけど、 入口がすごく狭いのと、 恐らくカタコンブの保護の観点から 一度に入れる人数がかなり制限されているのよね~。 それがわかっていれば、もっと早く来たのにさ。。。 (下調べしなかったクセに。。。) そして、ガタガタと冷えたカラダを震わせながら 永遠に続くかと思われるような 狭い、狭い石の螺旋階段を延々と降りていくアタシ。 (あまりに長くて眩暈がしそうだったわ…) ようやく、地下にたどり着くと、 そこにはカタコンブの歴史を説明してある 部屋があったわ。 もちろん、そんな物には目もくれず、 ズンズンと先に進んでいくアタシ。 しかし、いくら歩いても 冷え冷えとした普通の地下道が続くだけ。 おかしいわ。。。もしかしたら、ガセなのかしら? でも、そうだったら、こんなに人が並んでまで来る訳ないし。。。 と、チョット不安になりかけたところに現れた パリのシトワイヤン(市民)達。 これよ、これが見たかったのよッ!! カタコンブ・ド・パリ (Catacombes de Paris)は、 フランス、パリの地下納骨堂(カタコンベ)。 旧市街の城門(アンフェール門、「地獄門」、 現在のダンフェール=ロシュロー広場とダンフェール=ロシュロー駅の近く)の南に位置する。 地下納骨堂にはおよそ600万人の遺骨が納められており、 パリの地下採石場の名残であるトンネルと改造された洞窟が遺骨で埋められている。 18世紀後半に一般公開され、19世紀初頭から地下墓地は小規模な観光名所となった。 1874年以降は定期的に公開されている。 内部を荒らされる事件が続いたため、2009年9月に一般公開が中止され、 同年の12月に再公開された ネットとかでタマに見かけたカタコンブの画像は、 結構、オドロオドロシイ感じに見えたけど、 実際に来てみると普通のお墓、って感じだったわ。 ってか、興味本位で見に来ている自分がこんなコト言うのも変だけど、 これだけ壮観に並んだ遺骨を見ていて、 昔ブラジルに行った時のコトを思い出したの。 確か、サルバドールの教会を見学した時、 (サン・フランシスコ教会かどこか) 地下に何か部屋があって、 アタシ思わず写真を撮ったら、現地の人に怒られたのね。 よくよく考えたら、そこは多分、聖人か何か、エライ人のお墓か何かだったのよ。 そこは神聖な人が眠る場所だから、むやみに写真を撮ってはいけない、 というコトなんだろうけど、 丁寧に扱われる(かつて生きていた)人と、 見世物になる(かつて生きていた)人と、 ニンゲンって、死んでからも差別されるんだなぁ、って思っちゃったわ… 実際、行ってみるとカタコンブは とっても長くて、 おまけに下りも登りも狭い螺旋階段が 続くので、 「これはママは連れてこれないわ。。。(連れてこないケド)」 って、ついつい思っちゃったアタシ。 アタシの母親は、両足、股関節の手術をしているので、 今はおかげさまでリハビリもして とりあえずユックリとなら普通に歩けるのだが、 普段自分が道を歩いていたり、 どこかに出かけたりすると、 「ここは母親は歩けそうかどうか」を ついつい、考えてしまうのよねェ。。。(連れてこないケド) そしてようやく出口に辿りついたアタシ。 入口と出口では メトロの最寄駅がいくつか違うらしいので、 いきなり現実世界に放り出されても、 自分がどこにいるのか皆目見当もつかないの。 ケータイを取り出してgoogle mapで自分の居場所を確認して、 とりあえず大通りまで出てみたの。 海外でパケ使うと定額でもハンパない金額になるけれど、 やはり自分の現在地を簡単に確認するにはこれが一番なの。 ってか、普通にマップだけで旅行していた頃には 本当に戻れないわね。。。 最近の旅行で痛感しているのは、 知らない場所で本当に大切なのは、 「自分がどこに行くか」よりも 「自分が今、どこにいるか」を 把握するコトなのよね。 これって、そのまま普段の生活でも言える事なんだけど。 (アタシは何をしても、見ても、聞いても「普段の生活」に置き換えられるかを 基準に考えているの。 そうでないと、意味がないしさぁ) 雨に打たれ、2時間並び、寒い地下道を彷徨ったアタシは 明日以降の体調が心配になったの。 今、ここで風邪を引く訳にはいかないのよッ!! アタクシには、フランスの文化をあますところなく吸収し、 日本へ持ち帰るという使命があるんですものッ!! (持ち帰って大事に大事にしまっておくの♪) そこで、近くにあったカフェに駆け込むと、 カラダを暖めなくちゃと赤ワインとオムレツをオーダーしたわ。 (アタシが昼間からお酒を飲むなんて、ホント、レアなの…) これが1週間の滞在期間中、2回ほどしたマトモな食事のうちの 1回でございます。。。 後はスーパーで買ったサンドイッチばかりだったの… でも、旅先で弱っている時は、 たとえ営業スマイルとわかっていても、 ギャルソンの笑顔に救われたわ。 そして、ステキなオバアチャンの存在にも。。。 見てるアタシの勝手な解釈だとはわかっていても、 孤独を受け入れ、噛みしめている人って、ホント、ステキ。。。 覚悟できないヒトって、自分の責任を他人に振って、 (その分、他人の責任を背負ってもいる訳だけど) 責任を共有しないと生きていけないんですもの… (かと言って、できもしないくせに自分で勝手に背負おうとして、 背負いきれずに他人のお世話になるヒトもいるが…) そして、目の前にあったモノプリ(フランスの西友?)に入り カシミヤのセーターと傘を購入し、 何とか雨と寒さをしのぐツールはゲットしたの。 さて、想定外の行列で時間をロスしてしまい、 これからどこに行こうかしらん? (気持ちは焦っているくせに実はノープラン。。。) 早速、マップを見てみると、 近くにまたステキなスポットが点在しているのを発見。 そこで早速アタシは カルティエ財団現代美術館に行くコトにしたの。 そう、かつて「デビッド・リンチ展」をやった場所に。。。 今、何をやっているかも知らなかったけど、 カルティエだったら何か面白そうなモン、やってるでショ、と 思って行ってみたら、 その時にやっていたのは "HISTOIRES DE VOIR"という、 現代プリミティブ・アートっぽいヤツだったの。 チョット期待はしたのだが、 自分的には 「西洋人にはプリミティブに見えるかもしれないけど、 アタシ的にはプリミティブっつ~か、フツ~にしか見えないわぁ」 って感じだったの~。 残念ながら食指は動かず、軽く流して見て終わってしまったわ… 外は相変わらずの大雨。 とりあえず、近場に アンリ・カルティエ・ブレッソン財団があったから、 行ってみたんだけど、 あいにく展示入替で休館日だったの~。 仕方ないので、また後日来るコトにしたわ(結局行かなかった) あっ、そう言えばブレッソン財団に行く途中、 アパートの壁になにか貼ってあるから思わず見たら、 ヴォーヴォワールが住んでいたオウチだったの~☆ んで、結局、近場にあったモンパルナス美術館に 行ってみたの。 何となく、ガイドブックで見たらショボイ感じだったから、 正直、あまり期待せずに。 写真を見る限り、観光客相手の小銭稼ぎっぽい美術館でショとしか 思えなかったのョ。。。 そして到着したモンパルナス美術館。 何をやっているのかさえわからずに行ったのだが、 表に出ているポスターの絵が、なんとなく、 ジョゼフィン・ベーカーに見えるの。。。 んで、入ってみると、 Jean-Gabriel Domergueという画家の特集だったのネ。 それがまた、ビミョーにいいバランスの風俗画というか、 何とも言えない持ち味の画家さんで 結構アタリだったのョ~☆ そして、ポスターの画はやっぱりジョゼフィン・ベーカーだったの。 てっか、ジャン=ガブリエルさん、どこからどう見ても(彼の描く絵も、彼自身も) アタシにはゲイにしか見えないんですけど。。。 んで、美術館自体は本当にこじんまりとしたつくりだったんだけど、 カワイイ絵の数々を堪能したアタシは、 次の目的地(と、いうかマップを見て近くにあった) ブールデル美術館に向かったの。 行くまでは、単純に 「ロダンの弟子だった人の美術館」としか 情報がなかったのだが、 いざ行ってみると、今回のパリ滞在で一番好きな場所になったのョ~。 なんとこの美術館は入場無料で、 彼の元住居&アトリエがパリ市に寄贈されたものが 美術館になっているのよ。 井の頭公園にある北村西望のアトリエとか、 谷中にある朝倉塑像館に行ったら、(今、休館中なのネ!!) オシッコもらしそうになるくらい興奮してしまうアタシにとって、 ブールデル美術館はホントにありえないくらい、ステキな場所で、 あちらこちらと写真を撮りまくっては 恍惚の溜息ばかりついていたわ。 あぁ、近くにこんな美術館があったら、 ヒマになる度にボケーッとしに来るのに。。。 そして、滞在中、時間があったらもう一度来たかったんだけど、 ヤッパリ来れなかったの。でも、もしまたパリに行くコトがあれば、 この美術館は絶対に行くわッ!! 雨の中、さんざん歩き回ったアタシは とりあえずホテルに戻り、 バスタブにお湯を張ってまたユックリ浸かり、 カラダを暖めたの。 ホント、こんなんで風邪ひいたらシャレになんないわ… そして夜になると再び、ホテルを出て 向かったのはパリ市立劇場。 そう、昨日買ったチケットの公演を観に来たの。 タイトルが"...du printemps!"というだけで、 内容は全くわからなかったけど、 ポスターを見る限り、ダンスよねェ、 "cooperation of Patrice Chéreau"と書いてあったから、 「パトリス・シェローが何か協力しているのかしら?」と 思っていたら、 舞台が始まったら 本人も登場したのでビックリしたわ。。。w で、この公演自体を一言で言えば、 「オヂチャン、オバチャンたちが ひたすら舞台の周りをグルグル走っている」。。。 。。。えぇ、ただ、ひたすら走ってるの。文字通り。。。 パトリス・シェローが何かテクストを読んではいたけど、 (彼も走った) 殆どはジジババ達がグルグル回っているだけなの。。。。 前半で何人かお客さんが退出していったけど、 アタシ、その気持ちよくわかったわ。。。 終わったあとはスタンディング・オベーションの 拍手喝采だったけど、 アタシには全くもってわかりませんでした。。。 でも、この演出(振付)をした THIERRY THIEÛ NIANGって人、 後から調べてみたら、 アタシが前にシアターXに観に行った ドミニク・ブラン主演、シェロー演出でやった デュラスの「苦悩」の時、 シェローの演出助手みたいなコトしてたのよね。 フランスではそれなりに有名なのかしら。。。 明日以降の公演、大丈夫かしらと 微妙に複雑な心境になりながら、 それでも市立劇場のショップでしっかりと ドミニク・ブランの出ている舞台のDVDを買って、 ホテルに戻ったのでした。。。
by moi_Rachel
| 2012-12-06 17:52
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